インフルエンザ集団予防接種

12月初旬に徳島市で行われた新型インフルエンザ集団予防接種のために、ふれあい健康館に出向きました。1歳から小学校3年生までの子供達を対象にし、12月の土日、8日間で3000人にワクチンを接種する事業でした。私は小児科専門ではないため、この事業への参加依頼が届いた時にはどうしようかと迷いましたが、子供達を中心にインフルエンザが猛威を振るっており、小児科の先生方は日常診療で疲労困憊ではないかと想像し、ワクチン接種医として協力することにしました。

私が参加したのは日曜日の午前中でしたが、接種希望者は250人であり、6名の問診診察医師、3名の接種担当医という体制でワクチン接種が開始されました。開始当初は泣き叫ぶ子もいなかったのですが、途中で頑として注射を拒否する女の子がいました。ワクチンの必要性を説明し、クリスマスやお正月を楽しく過ごすためにも注射をうっておこうと勧めましたがなかなかウンと言いません。押さえつけて接種すれば心の傷になることもあり避けたかったのですが、時間をかけて説得し続けるわけにもいかず、ある時点でお母さんにも腕を押さえてもらい、ワクチンを接種しました。

2時間ほどの間に250人の子供達とその親御さんが詰めかけましたが特別な混乱もなく、予想よりも早い時間でワクチン接種は終了しました。この事業に参加して日本人の規律正しさを改めて感じました。また私以外で参加された先生方の中には産婦人科や整形外科の先生もおられ、このような状況に善意で立ち上がられた医師がたくさんおられたのには心強く思いました。また今回の事業に小児科の先生方の参加が非常に多かったのにも少し驚きでした。普段の外来診療が多く、日曜日くらいは休まれてもと思いましたが、小児を中心としたインフルエンザ禍を前にして、小児科医としての矜恃がそれを許さなかったのでしょう。

今回の事業では医師のみではなく、看護師、事務職員もたくさん応援に駆けつけてくれました。当クリニックからも看護師の立石、事務の木本が参加してくれました。インフルエンザに限らず今後も診療科を超えて協力しなければならない疾病、災害が生じることと思います。そのような事態になれば私も参加し、協力したいと思っています。

【坂東】