予備の薬の置き場所

今回の東日本大震災で、普段使用している薬が津波で流されて困った方がたくさんおられたようです。このような報道を耳にして、「震災用に予備の薬を保持しておきたい」とご希望の方がたくさんおられます。それはそれで賢明ですが、薬の保管方法に工夫が必要です。海沿いにお住まいの方で、自宅に予備の薬をおいておくといわれました。しかし沿岸部であれば地震だけならともかく、南海・東南海地震の際には津波の襲来が予想され、自宅に予備の薬を保存しておいても流されてしまいます。(非常用持ち出し袋に入れておくのならOK)このため、高台にある親戚・知人宅に、薬や調剤薬局でくれる薬の説明書を一緒に置かせてもらう方法を勧めました。半年に1回位で薬を交換すればよいでしょう。また会社勤めの人で、会社が4〜5階以上の鉄筋コンクリート製の建物なら、社長さんに依頼して、その最上階に職員の薬置き場を確保するのもよい方法と勧めました。

 【坂東】