クリニックの照明

クリニックでの節電方法として、クリニック内の照明を見直すことにしました。巻頭文に記しましたが、病院や診療所の室内照度はJIS規格によって規定されています。その規定が適切かどうかは別にして、クリニックの照度がどの程度になっているかを計測しました。

写真のような照度計を使用し、晴れた日、曇りの日、雨の日に、照明をこれまで通り点灯し、早朝、夕方に院内各部屋のテーブル上で計測しました。結果はいずれもJIS規格範囲内または以上であることがわかりました。このため診察室では天井にある6本の蛍光灯のうち、窓側の2本をはずした状態で計測してみましたが、それでもJIS規格内に収まりました。診療作業に支障はないことがわかります。また廊下の電灯も片側のみを点灯しましたが、照度は基準内またはそれ以上でおさまりました。今後は季節による太陽光の程度を確認しながら、照明の強さを調整していくことにします。以前より少し暗い感じはするでしょうが、慣れれば問題はないと考えています。電気を有効に使いたいと思っています。ご理解いただきますようお願い申し上げます。

【坂東】

追記:照明器具の消費電力を節約するために、蛍光灯を間引いて点灯させている施設があります。しかし照明器具や配線の具合によっては、蛍光灯を間引いても電流だけは流れていて、節電にならないこともあるようです。当クリニックの節電に関しても、クリニック設計者の佐藤建築企画設計、佐藤幸好さんにお尋ねして確かな節電方法を教えて戴きました。ちなみに今回の方法で消灯すると、年間に1862kWの節電になり、約4万円を節約できることになるそうです。「726W(消灯した照明器具のワット数)×2500(年間の点灯時間)=1815kWh、電力料金は22円/kWhとして計算」照明器具による確かな節電方法を選択するためには、電気工事店や電気販売店に尋ねられたらよいでしょう。