おじゃみ

受付にちりめんで作られたかわいい'おじゃみ'(=お手玉)が3つあるのをご存知ですか?先日ある女性の方が、そのおじゃみを手にとり、すばらしい技を披露してくださいました。片手で3個のおじゃみを持ち、次々とリズムよく上に投げ、歌を口ずさみながら回して見せてくれました。見ている私たちはその姿にとても感動しました。私も小学生の頃に、学校で少し遊んだ事があるのですが、その方のようにはうまくできず・・・みなさんはいかがでしょうか?きっとお得意の方も多いはず!

今回はこの'おじゃみ'遊び(=以下お手玉遊び)について色々と調べてみました。お手玉遊びは約三千年前にヨーロッパの黒海付近で遊牧民が羊の踵の骨で遊んでいたのが始まりだそうです。やがてシルクロードを渡りアジアにも伝えられ、身近にある小石に変わり「石なご」(小石を用意して「親玉」を一つ選び、その親玉を上にほうり上げ、落ちてくるまでに一個、二個、三個と石を取っていく)遊びができたそうです。次第にこれが布に変わり、上に投げたり、寄せ集めて遊んでいるのをお手玉遊びと呼んでいるそうです。

このお手玉遊びは楽しく遊べるだけではなく、からだに良いとも言われています。
布の中に入っているものによって様々ですが、手に取ったとき、とても心地いい音と感触がしますよね。この刺激が大脳に指令を出し、脳を活性化させるそうです。

その他にも

  • 誰かと一緒にお手玉遊びをした時には、笑いがおこり、それによりリラックス効果や、免疫力があがる。(落としたときには自然と笑いがこみ上げますよね(^о^))
  • 適度な運動となり、体があたたまる事で逆に脳の温度が下がり、脳の疲労を解消し眠れやすくなる。
  • 上に投げる動作により、自然と顔が上を向き姿勢が良くなるため、脊髄を通る脳と内臓の通路がスムーズになり、働きを活発化させます。
  • 落とさずうまく回そうと遊ぶため、集中力や瞬発力が高まる。

などなど、他にもたくさんの効果があるようです。

ですが、いきなり長時間のお手玉遊びをすると、逆に脳が疲れてくる事があります。お手玉遊びをされる前には準備運動として、深呼吸などで呼吸を整えてから、一日に5分から10分を目安に無理のない程度に遊んでくださいね。お孫さんやご夫婦でのコミュニケーションの1つとしてもお勧めです♪ からだも心もほっこりあたたかくなるといいですね。

【受付事務:湯浅・堺・木本】

引用・参考文献
お手玉が癒す心とからだ 著者:中原和彦 日本のお手玉の会(インターネットより) 
[写真解説 上:長寿おじゃみ(倉敷) 下:フランスのおじゃみ(羊の骨でできている)]