ロマンのしぶきを浴びて

誰しも自分の思想や行動に影響を与えた人・書籍に、巡り会っていることと思います。私も来し方を振り返ってみて、「あの時にあの人に会えたので…この時代にこの本を読んだので…」と現在の自分を形作った、数多くの貴重な出会いを思い出すことができます。私なりの特徴があるとすれば、それら一つ一つの積み重ねで現在の私が出来あがったものであり、本当に有り難く思います。

城南高校時代に現代国語を教えていただいた桂冨士郎先生は忘れ得ぬ恩師のお一人です。先生の授業を受けたことで私の人生に筋を通すことができたと思います。残念ながら平成7年に69歳で急逝されましたが、授業では「人生如何に生くべきか」とい命題を随所に織り交ぜながら、私達の眼前に蕩々と広がる人生に、どう立ち向かうのかと生徒に問い続けられました。当クリニックの理念である「得難い人生、限りある人生、その人らしく 活き活きと 楽しく」というフレーズはこの問いかけへの私の解答でもあります。

そんな桂先生の一生を奥様である桂享子様が『ロマンのしぶきを浴びて』と題して出版されました。待合室に二冊置いておきます。ご覧下されば幸いです。

【坂東】